風景の奪還 vol.4 星晃「絵画のコスモロジー」

photo:「untitled」, 1999, 和紙に岩絵具, 204x202cm (C)Akira Hoshi



2003年12月1日(月)~12月20日(土)


 

塗り固めて乾いた、岩絵の具を拭きとったり、削ったりする星晃がいる。

星の表面は、ひとつであって、ひとつでない。描きかさねていくうちに、時もまた共振しあう。それが、物質の恩寵。絵画はいくつもの時、いくつもの層で重ねられて、唯一の表面として交感しあう。

顕れる表面もまた、移りかわる。

丹念な仕事のなかで、奇跡を待ちのぞむ、星晃がいる。

わたしたちもまた、待ちのぞむ。

星晃の表面で、絵画の宿命、時の深遠から現れる、未踏の風景に出会うのを。(
※抜粋)

新見隆

ギャラリー・トーク 星 晃 × 日高理恵子(画家)