生命の部屋VIII・金田実生

photo:夜が少しづつ降りる, 油彩、紙, 154x165cm, 2005 (C)Mio Kaneda


2007年3月12日(月)~3月24日(土)


第8回「αMプロジェクト2006」のアーティストに、金田実生(1962年東京生まれ)を選んだ。
金田は、1988年に多摩美術大学大学院美術研究科修了し「チバ・アート・ナウ」や「府中ビエンナーレ」「大阪・アート・カレイドスコープ04」など美術館のグループ展やギャラリーの個展を中心に活躍している画家だ。繊細な感覚による画面構成でガラス細工のような空間に、ちいさな生命のささやきが聞こえてきそうな神秘的な絵画を創造する金田実生。宇宙のはじまりビックバンと共にどこまでも広がり続ける世界から、顕微鏡世界のような極小の宇宙へも広がっていく絵画空間を創造できる作家。植物的な形態が生命のほのかな光が観る者に心に安らぎを与えてくれる。この不穏な時代に金田は、美しい色彩による絵画によって人々の心に安定と安らぎを与えることができる希有な画家のひとりでもある。そして本展「生命の部屋」シリーズの最後を飾るのにふさわしい芸術家だ。

加藤義夫

ギャラリー・トーク 金田実生 x 加藤義夫