2004年7月2日(金)~7月10日(土)
写真:BIGISSUE 映像作品 部分 (C)Tan Kai Syng
タン・カイシンは、現在、武蔵野美術大学大学院映像コース修士課程2年に在学中である。シンガポールからの留学生として、本学で学ぶ傍ら、近年では、山形国際ドキュメンタリー映画祭への出品やシンガポール、ベネチア、パリなどで展覧会を行うなど、内外で積極的な活動をするアーティストでもある。
作品は、ドキュメンタリー作品だけでなく、哲学、文章、言語、意味を含めたインスタレーションやビデオ・パフォーマンスなど、多彩な作品を制作している。彼女自身の話によれば、「社会や言語に内在する、ずれや欠陥を捉えること」で映像作品にしているそうだ。1999年、短編作品が第42回サンフランシスコ国際映画祭ゴールデン・ゲート賞の実験映画部門功労賞を受賞したタン・カイシン。今回の展覧会では、大量の映像を用いて、島をテーマとしたインスタレーションを展開する。今、もっともムサビが推すアーティストの一人。(武蔵野美術大学芸術文化学科3年/戸澤潤一)