αM+ vol.2

わたしの穴 美術の穴

αM+ vol. 2 My Hole: Hole in Art


2022年1月〜3月開催予定(前・後期の2展示開催予定)



「 わたしの穴 美術の穴」(第1回展)展示風景 高石晃「two rooms and staircase」2015年|W130xD100xH200cm|紙にインクとアクリル・穴 photo: Takuma Ishikawa


「わたしの穴 美術の穴」は石井友人・高石晃を主要メンバーとした、リサーチベースの自主企画展シリーズです。「わたし」という個を前提としたものと、「美術」という社会化されたものの双方が依って立つ基盤について思考するため、「わたしの穴 美術の穴」はそれまで自明のものと見做してきた制度や歴史を検証してきました。
石井・高石は「穴」を透明化された日常の基盤を認識するための方途として捉え、さらに基盤の表層の下まで貫かれた「穴」では、基盤の深層が日常空間へと噴出し、人間と社会、両者における顕在領域と深層領域の未分状態が発生すると解釈し、「わたしの穴 美術の穴」シリーズのモチーフとしています。
そのような「穴」の先例として、榎倉康二・高山登・藤井博らが1970年に行った野外展「スペース戸塚 ’70」をリサーチの主な対象としてきました。彼らが高山の下宿先の庭に作品として掘った穴を、1970年の日常の基盤に穿たれた「穴」と捉え、1970年前後の文化的状況を含めて検証しました。そして、2010年代以降を生きる現在のわたし達にとって「穴」とはいかなるものとして存在しうるのか構想しています。
2021年にαM+で開催予定の展覧会では、これまでの検証を踏まえた上でより大きな時空間の中で「穴」を捉え直すため、既定の「わたしの穴 美術の穴」メンバーに限らないアーティスト・リサーチャーとの共同作業を予定し、構造が異なる複数の「穴」が交錯する多孔空間の出現を目標とします。

石井友人・高石晃

▊私の穴 美術の穴 わたしのあな びじゅつのあな▊
2014年 「わたしの穴 美術の穴」発足
2015年 展覧会「わたしの穴 美術の穴」開催, Space23℃
    参加:石井友人・榎倉冴香・地主麻衣子・高石晃・桝田倫広 
2016年 冊子『わたしの穴 美術の穴』出版
    ブックフェアー「1970年の穴から現在を覗く」開催, NADiff 
2017年 藤井博「わたしの穴 21世紀の瘡蓋」開催
    参加:石井友人・高石晃・藤井博 
2019年 「わたしの穴 美術の穴」2019年企画にて
    榎倉康二・高山登・藤井博「不定領域」, Space23℃、
    石井友人「享楽平面」, CUPSEL、
    高石晃「下降庭園」, clinic を開催
    参加:石井友人・高石晃・高山登・藤井博
    冊子『わたしの穴 21世紀の瘡蓋』 出版