αMプロジェクト2008
The Space of Appearance
人が何者であるのかは、その人が何を為すかによって知りえる。創造や、鑑賞、意見の交換などの行為を通して、芸術はそのような機会をうみだす。 しかし、消費や管理の力が色濃くなる社会においては、その人が何であるかによって、私たちと世界が表象化される。その平坦でのっぺりとした世界に亀裂を走 らせるような経験―出会うべき対象を認識し損なうこと、あるいは知覚の遅れなどといった現象―を通じて、芸術をめぐる活動は私たちと自然とのつながりを複 雑で豊かなものとして感じとらせてくれるのではないだろうか。 そのようなアーティストたちの実践を「現われの空間」と呼んで、5回の企画で紹介をしてみたいと考えている。
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