約束の凝集 vol.4

荒木悠

Halfway Happy vol. 4 Yu Araki

2021年6月18日(金)〜 9月22日(水)
[夏季休廊:8/1-8/23]
June 18, 2021(Fri.) - September 22, 2021(Wed.)
[Summer Holidays: Aug. 1-23]

13:00〜20:00 日月祝休 入場無料
13:00-20:00 Closed on Sun., Mon., Holidays.
Entrance Free

ゲストキュレーター:長谷川新(インディペンデントキュレーター)
Guest Curator: Arata Hasegawa (Independent curator)

※新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、開廊時間を12:00〜18:00に変更しておりましたが、緊急事態宣言の解除に伴い、6月22日(火)より、通常通り13:00~20:00に開廊しております。

写真:Silvana Spada


αMプロジェクト2020–2021「約束の凝集」第4回は荒木悠の個展である。タイトルはない。

本展は、2009年ごろの過去作から、未発表作、最新作にいたるまで、荒木悠が撮影した映像を中心に構成される。


……荒木さん、さすがに短すぎませんか。これプレスリリースですよ。え、これくらいでいい? みんなポカンってしますよ。ポカンでいい? そうですか。同じポカンなら、良きポカンを目指したいですね。タイトルを最後に決めようって言ったのはキュレーターじゃないかって、まあそうなんですけど、まさか無題にするって言われるとは思ってなかったです。ちなみに、もしタイトルをつけるとしたらどうしますか?

「イメージ・チェンジ」。

あーそれはいいですね。でも無題なんだ(笑)。



というわけで、本展は荒木悠の個展である。以下、2点補足を設ける。


【補足1】
展覧会メインビジュアルとなっているのは、「約束の凝集」ポスターおよびフライヤーと同様、イタリアの洞窟住居都市マテーラで撮影されたものである。2019年にレジデンスに招かれた荒木は現地で制作を試みたが、あまりにもうまく行き過ぎたために(つまり構想したイメージと実際のイメージがあまりにも一致していたために)納得がいかなかったという。本展企画者も荒木に構想ドローイングを見せてもらったが、見事なほど実際に撮影された写真そのままであり苦笑してしまった。なお、来場者はメインビジュアルと対になるイメージが印刷されたポストカードを受け取ることができる。

【補足2】
荒木悠の作品は、多くの場合、さまざまな協力者なしには成立しえない。近年の荒木の制作は監督業的な側面も強く、出演、撮影、録音、照明、小道具などを他者に委託したかたちで行われている。今回の新作では、荒木は撮影にも立ち会わず、編集をも手放し、一切を他者に委ねた作品を「制作」した。これが「怠慢」や「効率化」では断じてないことは想像すれば了解いただけるだろうと思う。関係者全員がスリル満点の日々を過ごした。撮影、編集を奥祐司が、コーディネートを本展企画者が務めた。当該作品についてはとりわけ荒木悠氏の尽力があったことを特筆しなければならない。記して感謝する。

ご高覧のほど、よろしくお願い申し上げます。

長谷川新(インディペンデントキュレーター)




▊荒木悠 あらき・ゆう▊
1985年生まれ。大学で彫刻を、大学院では映像を学ぶ。主な個展に「三泊五日」板室温泉 大黒屋(栃木、2021)、「RUSH HOUR」CAI02(北海道、2019)、「ニッポンノミヤゲ」資生堂ギャラリー(東京、2019)、「双殻綱:第一幕」無人島プロダクション(東京、2017)、「複製神殿」横浜美術館アートギャラリー1/Café小倉山(神奈川、2016)。近年の主なグループ展に「Returning: Chapter 1」シドニー・オペラハウス(シドニー、2021)、「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」ポーラ美術館(神奈川、2020)、「The Island of the Colorblind」アートソンジェ・センター(ソウル、2019)など。第5回Future Generation Art Prizeファイナリスト。

(左)「LOST HIGHWAY (SWEDED)」2018年|映像インスタレーション ボルボ スタジオ青山での展示風景
(中)「双殻綱」2019年|映像インスタレーション ピンチューク・アートセンターでの展示風景
(右)「The Last Ball」2019年|映像インスタレーション 資生堂ギャラリーでの展示風景|撮影=加藤健

協力:荒木悠 LetrA CASAMATERA Studio Antani